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ども 編集長です。 長年愛読して来た月刊誌「DTP WORLD」が 今月発売の5月号を持って休刊となりました。 DTP(Desktop publishing) 一般の方にはなじみの薄い言葉でしょうが、 我々、編集・広告・印刷に携わる者に取って、 切っても切り離せないものです。 昔(といっても、20年程前)印刷物を作る工程は、 完全アナログの分業制でした。 もちろん手書きです。版下も作る方のラフは「トレペ」派が多かった。 文字の指定も一緒にします。「ゴナB24Q」てな感じで。 ↓ 写植(文字打ち) 大きな写真植字機が、6畳の居間にあるとか、 「お風呂が暗室」そんな外注先の写植屋さんもいました。 ↓ 版下制作 線引きは溝サシ&ガラス棒、「ペーパーボンド」は必須アイテム。 ボンドカスを取る「ラバー」まだ売ってるのか? ↓ アミ指定・色指定 「M60+Y50」とか、カラーチャート片手に色鉛筆で塗り絵気分♪ 大まかに言えば、これくらいの工程が必要でしたし、 それぞれプロ(職人)も必要でした。 (兼任できる項目もアリ。またその後の「製版」がこれまた職人技) 今や、この工程が1台のパソコンですべて出来てしまう、それがDTP。 文字を一文字修正するにも、 写植で打ち直しから入れば、軽く10分くらいかかるのが、 DTPでは、パソコンのキーボードタッチ 3〜4つで終わり。 印刷技術の進歩には、目を見張るものがあります。 「アナログからデジタルへ」 この変革期には、地方の印刷会社、デザイン会社、 そして広告会社はどこも苦労したと思います。 もちろん私も苦労しました。 こんな田舎には、教えてくれる人が誰もいないから…。 印刷業界が手探りでDTP導入しようとしていた中、 発刊されたのが「DTP WORLD」。 デジタルになってからも刻々と変化する印刷業界の最新情報、 最新技術をいち早く届けてくれました。 (当時はインターネットも普及していなかったし…) 私も若かったのが、幸いしたのかもしれません。 変革期に初めてパソコンに触るのも、そんなに抵抗なく入れました。 しかし、上記の「アナログ工程」で「職人技」を発揮していた諸先輩は 割りとご年配の方も多く、デジタルへの流れに対応しきれず、 この時期をきっかけに引退・廃業した方も、たくさんいらっしゃいます。 今、こうしてHoo-JA!を発行することができるのも、 「DTP WORLDがあったから」と言っても過言でないかも。 創刊から13年だそうです。 私が購読を始めたのは、それから数年後ですが、 「DTPの教科書」的存在として、多くの技術を学ぶことができました。 ずっと愛読していた月刊誌が休刊になるのは寂しいことですが、 この「教科書」がいらなくなる程、 すでに業界には「DTP」が浸透したのかもしれませんし、 「月刊」というスパン自体も、 技術進歩に追いつかなくなったのかもしれません。 DTPの恩恵を受け、発刊から丸5年となったHoo-JA!ですが、 「休刊」という言葉は、同じ「紙媒体」として悲しく感じます。 「DTP WORLD」とターゲットは全く違いますが、 「地域情報」のフリーペーパーでも 時代の流れに取り残されないように、 かといって、読者の先を走りすぎないように…。 「マンネリ&チャレンジ」 月2回のペースで変わらなく発刊しつつ、内容は挑戦的に…。 毎回の紙面づくり、さらに「ふんどし締め直し」て考えて行かねばと。 結び目が赤く痒くなるほどに…。 印刷出版の端くれに関わるものとして「DTP WORLD」の休刊を感慨深く思うのでした。
by hoo-ja986
| 2009-04-25 23:55
| 編集長
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