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アツヲに訊け!スーパー![13]
    
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ブログだけで読める「アツヲに訊け!スーパー!」第13回!
今回はアツヲが空想科学に挑むぞ!デザインの面から「どこでもドア」価格を探ったのは世界初?


 
もしどこでもドアが発売になればだいたいどのくらいの価格になると思いますか?
ドラミちゃん(34歳・女)


 おい!ウィキペディアに「どこでもドア」は640,000円と書いてあるぞ!しかし同時に「10光年」先まで移動できるとか「空間歪曲装置」などの記述もある。現代の物理学を大きく無視している点が散見されるので、ここではあえてウィキペディアの情報は無視して、あくまで思考実験として答えることにする。また国民的アニメの夢を壊さないために、世界を完全に切り離して、この世界の話として考えてみよう。よって登場人物を「青いロボット」と「お昼寝くん」とさせていただく。あしからず。
 
 「どこでもドア」の価格を算出するにはまずその技術の成り立ちを探らなければならない。しかし答えは簡単。瞬時に物質を遠距離移動させる技術、これは明らかに軍事用だ。それも国境を越えて敵国を攻撃する戦略兵器である。ICBM(大陸間弾道ミサイル)やSLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)をも凌ぐ超戦略兵器と呼ぶこともできるかもしれない。

 作中ではドアの形をしているが、おそらく開発初期はそのイメージに程遠い巨大プラントのような施設だったに違いない。莫大な予算は一国で賄うことなど到底出来ず、表向きは平和利用を名目として同盟国間で予算と敷地を分担して開発されたはずだ。イメージはヒッグス粒子発見に使われたLHC(大型ハドロン衝突加速器)のようなものか。

 仕組みとしては、まず送信設備にて 物質を細かく裁断して分子情報をスキャン、そのデータを受信施設に送信、3Dプリンターのように再構築するという方法が考えられる。ウィキペディアでは空間そのものをねじ曲げて繋げるワープ航法タイプの技術をうかがわせているが、実現には相対性理論をあと何回かモデルチェンジする必要があるため、ここでは取り扱わないものとする。

 技術革新ののちに不必要なものとなるが、最初は送信施設に対して受信施設も必要だったはずだ。受信施設の建設は相対的に弱い立場の国が受け持つことになり、ここでも侃々諤々の議論があったことだろう。有事の際によそから「困ったもの」が転送されてくる施設を喜んで建てる国はないから、建設を押し付けられたといった表現が正しいだろうか。「国家に真の友人はいない」とはよく言ったものだ。

 物騒な空想はこのへんにして一度話をもとに戻そう。あれの価格がわかれば良いのだ。結局、物質転送の技術は同盟の解消や紛争で世界に流出・拡散。それが一般化した世界では国家間の軍事的抑止力の開発競争は無意味なものなり、全世界に平和が訪れている と強引に結論付けてしまおう。

 つぎは大胆に切り口を変えて、どこでもドアのデザインに注目してみよう。工業製品のデザインというのはどのカテゴリーにおいても一定の法則を持って進化する。機能や内部構造を優先し、無骨で重量もかさみ、とりあえず発売はするけどメーカーも大量に売れることは期待していないという初期。まだ価格は高い。中期は価格の下落とともに少しずつデザインは洗練されてゆき、カッコよさや小型化といった概念が取り込まれる。より多くの人に広く普及させることを目指し、カラーバリエーションの増加や意味の分からないギャグみたいなデザインも登場する後期には、価格も底となる。

 これを当てはめると青いロボット がポケットから出して使うあの「どこでもドア」は確実に末期のプロダクトだ。開け閉めのたびにバタンバタンと音のするドアも、吸音材を省かれているか工作精度が極端に悪いか、もしくはその両方であり、カタログのスミに載っている末期の下級モデルで間違いない。

 カラーバリエーション拡充の果てに売れ残った春のピンクエディションが22世紀デパートの片隅で現品処分価格にて売りに出されているものに彼が飛びついた、といったところだろうか。

 ここで青いロボットの金銭感覚だが、大好物のどら焼きを皿に盛ってもせいぜい10個以内、それをお昼寝くんの漫画を読みながら嗜むという暮らしぶりから、欲望のレベルは一般的な大人のそれと大きくかけ離れたもので はないと推測される。いや、むしろお昼寝くんと長期にわたり価値観を共有し親密な関係を保っていられる点を見ると、お兄さん的立場をとりながらもまだ子供に近い。であれば子供が具体的にイメージできる大金の限界値を「10万円未満」とし、どこでもドアの春のピンクエディションの処分価格は8万9,800円(税別)あたりでどうだろうか。このあたりが彼の視野に入るギリギリだ。

 さて、予想価格は出たが、「どこでもドア」の仕組みには大きな不安が残る。というのも、あれをデータ転送タイプの技術と仮定すると、お昼寝くんはドアを使用するたびに必ず中で一度死ぬことになるからだ。

 ドアが閉まった瞬間に彼の体は細かく切り刻まれ、DNA情報を解析されたあと、デ ータが転送される。転送先でお昼寝くんの体を忠実に再現し、最後に脳にそれまでの記憶を焼き付ける。当然、ミンチにされた記憶のみが巧妙に消し去られて、だ。

 鴨長明が方丈記に「ゆく川の流れは絶えずして、しかしもとの水にあらず。よどにみ浮かぶうたかたはかつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし」と記しているとおり、太古より日本には一つの生命の存在を絶対的な生死から切り離して考えるという土壌が育まれている。たとえセンターが変わろうとも我々はそれをAKB48と認識できるのと同じように。ボーカルが和久二郎になろうともそれを第3期のWANDSと自分を納得させられるのと同じように。だからこそ友人たちはどこでもドアの中でお昼寝くんが一度生まれ変わろ うとも、違和感を抱くことなく接してくれるのだろう。

 そう考えると日本以外の多くの国では「どこでもドア」の生物に対する使用は法律により厳しく禁止されている可能性が高い。クローン人間のように実験すらタブーとなっているのではなかろうか。

 ではそんな代物がいつどこで開発されたか。私の仮説ではお昼寝くんこそが世界初の「どこでもドア」の被験者である。そうすれば青いロボットが時を超えてわざわざ現代の日本にやってくる理由にも説明がつくのだ。いまや青いロボットが日本製なのかすら怪しくなってきたが、いずれにせよ法治国家での危険な人体実験はやはりご法度である。そこで「法的に存在しない命を法は扱えない」というロジックを巧妙に用いて22世紀にはすでに存在しない人間、つまり20世紀でつつましく暮らす小市民のお昼寝くんに白羽の矢が立ったというわけだ。まるでマイケル・クライントンのSF小説の世界だ。かくしてのび太が劇中で最初にあのドアをくぐった瞬間、どこでもドアの生体利用の技術が確立された。

 「ご先祖様を幸せにしたい」という子孫の言葉も真っ赤なウソ。あのどこでもドアの能天気なデザインも、プロダクトデザインの流れというよりはお昼寝くんを警戒させないための心理的カムフラージュにすぎず、そのシステムのほとんどを外部化しており、本体は22世紀にあるのではないか。お昼寝くんがドアを通過するたびに、背後で成功率の向上を本部に報告してほくそ笑む青いロボット。幸いなことにマンガやアニメを見る限り、お昼寝くんの転送に失敗する描写はなく、制度の高さには恐れ入るしかない。毎週の放送が慣熟試験とすれば、異世界や宇宙に出かけてゆく劇場版はさながら耐環境極地試験といったところか。

 まぁ、よく考えてみればそれを運んでくるタイムマシン自体が技術的に時空を歪めてしまっているわけだが、ああいう技術は世界の崩壊と背中合わせだということを彼らは自覚しているのだろうか。タイムマシンをツタヤにDVDを返却しに行く時に使う中古の原付のようにお気楽かつ粗雑に使うのは即刻やめていただきたい!
 
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by hoo-ja986 | 2016-10-07 17:31 | アツヲ@営業部 | Comments(0)
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