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アツヲに訊け!スーパー![16]
   
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「見くびるなよ」
その日、アツヲは真剣な眼差しで私にむかってこう言ったんだ。
「オレは泣き寝入りのプロだぞ」と。
だから私はこう返したのさ。
「は、はぁ...」
ってね。

ブログだけで読める「アツヲに訊け!スーパー!」第16回!はじまるよ!



 
私は、お店の人にえらそうな態度をとる人が大っ嫌いです。なぜ上から目線で接するのでしょうか?いい歳をして恥ずかしくないのでしょうか?
KUKURI(32歳・女)


 当たり前だがオレたちが生まれたばかりで赤ん坊だった頃は母親のおっぱいは無料で飲み放題だった。しかし今は何らかの仕事をして稼いだお金の中からしか生きるために必要な物が手に入らない。はて、オレたちのまわりでいったい、何がどのように変わってしまったのだろう。

 ちょっと昔のことを思い出してみよう。テストで良い点をとるとか、家の手伝いをするとか、親からお小遣いをもらうための条件を提示されるようになった時期はないだろうか。そしてそこに理不尽さを感じた経験のあるものもいるだろう。
 
  親の財布と自分の財布が限りなくイコールの状態である幼い頃には、自分のお小遣をいくら貯めても手が届かないような物も、誕生日やクリスマスをうまく絡めて必要性をプレゼンすればそこに一縷の望みを見出すこともできた。しかし成人が近づくにつれその供給もストップしてしまう。
 
 そう、滞りなく無条件で定期的に懐に入っていた小遣いはある日を境に条件的で限定的なものに変わってしまうのだ。

 これは、オレたちが大人になって放り出される資本主義社会には基本的に前払いのシステムはないことを、まわりの大人たちが暗示してくれているわけだが、これをうまく飲み込めないでいるとKUKURIが大っ嫌いな店員に対して態度がでかい大人が完成してしまう。

 顔に出すことはないが、お店のスタッフだって当然「きちんと支払いは行われるのだろうか」という不安と日々戦いながら精一杯のサービスを提供している。

 爽快とは言い難いが、この経験を経ることで人は日々の経済活動におけるフェアネスの精神を学ぶとともに、駆け引きの能力や勝負どころでのカンを磨いてゆく。つまり大人になっていくってことだ。
 
 サービスに対して不満があるなら遠慮なく論理的に意見を表明すればいい。しかし厄介なことに大人の交渉とは阿吽の呼吸でもある。相手がハードルを上げれば、こちらも本気の態度を見せつける。しかし相手が譲歩する姿勢を見せたら、選択肢を広げてもらったことに素直に感謝して、こちらも柔軟な対応を早急に用意せねばならない。相手が軟化した瞬間に自分が勝負に勝ったと勘違いして、閉店前のスーパーの割引商品をカゴに詰め込むかのごとく、あれもこれもと条件を上乗せするバカが多いんだよな。困ったもんだ。

 勘違いしてはダメだぞ。交渉というのはドローのまま延々ともつれている限りにおいて、互いにとっての利益を最大化させるという特性がある(武力紛争など、人の血が流れる場合を除く)。つまり勝敗というのはキッチリと決まってしまわない方が、長期的に見ていろいろと良いことが多いのだ。

 店員に対して急に態度がデカくなるようなヤツもそうだが、いい大人が小さなことで勝敗を決したがる場面を見るたびに「オマエは一体何と戦っているのだ」とツッコミたくなる。「短気は損気」「急いてはことを仕損じる」まぁなんでもいいが、とにかくライフ・ゴーズ・オンだ。お互い、人生は明日も続くということを忘れないようにしたいよな。


 

 
 
 
 
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by hoo-ja986 | 2016-11-23 21:27 | アツヲ@営業部 | Comments(0)
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