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アツヲに訊け!スーパー![8]
 
 
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ブログだけで読める「アツヲに訊け!スーパー!」第8回!
あ〜わかるわかる〜。英語って大人になるとなぜか勉強したくなるんだよね〜。
今回もなんか上から目線で講釈たれてるけど、
それなら今度「ほーじゃてぃーゔぃー」で英語喋ってMo〜Ra〜O〜Ze〜。


 
英語が苦手なので基礎から勉強しようと思っているのですが、何から手をつけていいのかわかりません。
オカリナの女(28歳・女)

 

 
 語学の習得にはパワーと根気が必要だ。大人になって英語を始めようとする人は多いが、なかなか思うように勉強が進まないんだよな。大人って忙しいから、普段の生活にプラスして集中力を発揮するのは難しい。やはりこういう場合は楽しみながら勉強していく方法を探すしかないわけだ。

 オレのオススメは「村上春樹の英語訳を読む」という方法だ。別に村上春樹が嫌いなら、村上龍でも芥川龍之介でも吉本ばななでも英訳版は手に入るが、彼の文章にはオレたちの生活に馴染みのある風景や動作が多いので英語になっても比較的情景が思い浮かべやすい。「ドアを開けて部屋に入った」「冷蔵庫からビールを取り出した」というレベルの英語が理解できれば、意外と読み進めることができる。

 大きめの本屋で英訳版と、同タイトルの日本語版を買えば、とりあえず教材はそれで充分だ。辞書くらいは家にあるだろう?いきなり長編は心が折れるから短編集がいい。「象の消滅」か「めくらやなぎと眠る女」あたりか。英訳版はそれぞれ「The Elephant Vanishes」と「Blind Willow,Sleeping Woman」だ。

 ポイントは学習用に用意された英文ではなく、英語圏の人々が実際に楽しんでいる文章に触れるということ。きっと学校で習ったものとはまったく違う英語に出会えるはずだ。例えば「ダンス・ダンス・ダンス」のアルフレッド・バーンバウム訳では「ただそれだけのことさ」というセリフが「No more no less.」と訳されている。なんか拍子抜けだが、文法のテストではないのでそれでいいんだ。
 
 また村上作品には「sip」という単語が頻出する。酒などをちびりちびりと飲む時に使われる動詞だが、「drink」と違い、薄暗いバーカウンターで考えごとをしながらウイスキーなんかを傾けている情景が伝わってくる。オレが好きな単語のひとつだ。村上春樹の小説ってのはしょっちゅう主人公が酒を飲みながら考え事をするんだが、そこで論理を組み立てたり、脳内世界にシーンが飛んだりする。こうなると急にセンテンスは長く、文章構成は複雑になり、ちょっと初心者では手に負えなくなる。主人公が頭の中でなにか考え始めたことを察知したら、そこはごっそり飛ばして日本語で楽しむ、なんて切り替えも必要だ。辞書には載っていない表現にぶつかることもあるだろうが、オレならマーカーで印だけ付けて潔く読み飛ばす。「あとで分かることもあるだろう」くらいの感覚だ。小さなことは気にせず、まずは分かるとこだけ読めばいいのさ。

 英語が苦手と書いてあるが、恐れることはない。学生時代に比べ文法の勘は多少落ちているかもしれないが、大人のオレたちには人の喜びや悲しみを知り、物語に共感する力が備わっている。日本の作家の小説が海の向こうでも読者を得ているということからは、国境や言語を越えて「人間ってみんな同じようなことで悩んでんだな」ということもうかがい知れる。それだけでちょっと英語が身近なものに思えてくるはずだ。

でもなぁ、結局いちばんの近道は英語圏の異性と恋に落ちることなんだろうなぁ。

 
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by hoo-ja986 | 2016-07-20 23:59 | アツヲ@営業部 | Comments(0)
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